kt-vet’s blog

獣医でリサーチャー目指してます!臨床に生かせる技術、知識を増やそう

LAMP装置作成 part2

part1で作った結果

シリコンゴムなので熱通しませんでしたー

そして、吸光度はPCRチューブを通した光だけを計測しないとほぼ光量がかわらず測定不能でした!!

精度上げてつくろうかなーと思った矢先

PCRでphが低下する論文を発見、そして、カラーチェンジLAMPも論文出てました!!

カラーチェンジLAMPならいけそう!!

ってなわけで

LAMP装置は恒温装置だけで行けそうというのが結論

とりあえず、当分忙しいので、

7㎜のアルミパイプの内径をローターで削ってヒートブロック作成もちょこちょこしながらできたらうpします

 

さてさてカラーチェンジLAMPですが

phが中性域で変化する(8.8→7.4ぐらいの変化がLAMPではあるみたい)

フェノールレッド(黄色ー8.6ー赤色)

メタクレゾールレッド(黄色ー8.8-紫)を購入ー

他にもクレゾールレッドとかも行ける

なのですが・・・一般的なreaction buffferにはTrisが入ってます

Trisは緩衝能あるので、色の変化が顕著にでるように、Trisなしでbufffer作ればおk

dNTPsはかなり酸性になっているので、調整なしでやると黄色の試薬ができます

これをKOHでめんどくさいのでフェノールレッドが入った状態で、赤-橙まで滴定してLAMPを実施してみました

f:id:kt-vet:20190615013250p:plain

 

f:id:kt-vet:20190615012852p:plain

こんな感じで変わりました!!成功ーー 

 

左から(原液、x10希釈、x100希釈、x100000希釈、x10000希釈、x1000希釈、NC、NC)

4-6間違えて入れてるのに後で気づいて、写真見たら確かにx100000希釈が一番赤い!

こんだけ変わるなら一目でわかるしスクリーニングには十分!!

 

でも実際にこれにたどり着くまで実は論文通りやったつもりが、いろいろミスがあったりで200検体ぐらいLAMPやってますww

pH指示薬は結構安いし、蛍光検出より安価だしいいものです!!

 

にしても、発表前の抄録提出とか締め切りぎりぎりまでやらない癖なんとかせねば・・・発表前の吐きそうになるぐらい考察で行き詰るのを乗り越えるのが嫌いでないのはMなのかな・・・